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川上正浩ブログ

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日々雑記 の記事

察知が遅い

 もう24日ではないか。
 このところキャンパス統合に向けての準備+αで忙殺されていたのであるが,当ブログにいただいたコメントで我に返ってみれば,もはや毎日更新ペースで何とかノルマ達成という感じである。
 これはこれは。
 キャンパス統合についてもいろいろと書くべきこともあるし,年度末の締め,そして新年度に向けての準備に関してもいろいろと書くべきことがあるのであるが,いかんせん書くべきことの前にやるべきことがあって書くところまで来ていないのである。
 ということで,なんだか言い訳めいたことだけであるが,一応一本,ということで御容赦いただきたい。
 誰に何を容赦してもらうのか...って話ですけど。

金貨の重さを(5)

 ということで,ともあれ金貨の話。
 例によって(?)おさらいしておくと,
 
 天秤を使って,見た目はソックリだが少しだけ軽い偽物の金貨を発見したい。
 天秤は2回使って良いとするならば,最大9枚,3回使って良いとするならば,最大27枚の金貨の中から偽物を発見することができる。
 つまり,天秤を2回使う場合は3の2乗,3回使う場合は3の3乗,というのが,偽の金貨を特定可能な最大枚数となる。
 この,「3」とはなんぞや?
 
 というのが,問いであった。
 
 さて。
 結論から言えば,「情報量」の問題である。
 天秤を使って,両側の皿に何かを載せた場合,結果は「釣り合う」「右が重い」「左が重い」の3通りになる。
 要するに,天秤というのは,3通りの結果を弁別するデヴァイス,あるいは,結果を3つに分類するデヴァイスなのである。
 したがって,今回のような金貨の問題に関して言えば,1回天秤を使うことによって,「3つの可能性の内のどれか1つ」に絞り込むことができる,ということになる。
 よく,「コンピュータの世界は0か1かの情報で…」などと言われるが,このコンピュータの情報量,bitをもじって言えば,trit,というところだろうか。
 世の中は実にリーズナブルにできている。
 
 ということで,長々と金貨の重さ,というより天秤の話をしてきたわけであるが,一応今回で完結である。
 ちょうど,2月分のブログも完結,って話ですけど。
 

帰還の報告を

 まったくどうでも良いが,先回のブログ(「被弾の分析を」)を書いていて思いだしたこと。
 とある学生さんの指導中,彼女の実験の「デブリーフィング」の話になった。
 彼女,残念ながらこれを言い間違え,
 「先生,デブフィーリング書いてみました。」
 ...。
 ...太った感じ,みたいになってますけど...f(^ ^;; って話ですけど。

被弾の分析を

 統計学者のエイブラハム・ワルドの話である。
 聞いたことがある,という方もいらっしゃるだろう。
 ワルドは,第二次世界大戦中,敵の攻撃に対する戦闘機の脆弱性について調査を行っていた。
 敵の攻撃を受けた戦闘機のデータが大量に集められた。
 すると,そのデータは,ある部位の被弾頻度が,多の部分よりも高いことを示していたのだ。
 で。
 軍関係者は,この被弾頻度の高い部位について補強すべきだ,という結論を下す。
 しかし。
 ワルドの導き出した結論はまったく逆であった。
 そう,最も被弾頻度の低い部位をこそ補強すべきだ,というのがワルドの結論である。
 ワルドのロジック,おわかりだろうか。
 ワルドが注目したのは,データ収集に関わるポイントである。
 そう,ワルドの手元に届いたデータは,当然「帰還した(帰還できた)」(話が逸れるが,心理学等で実験に参加してもらった後,実験の内容を説明したりするのを「デブリーフィング」と言うが,これはもともと「帰還報告」という意味である)戦闘機のデータに限られている。
 逆に言えば「帰還することのできなかった」戦闘機のデータについては手元にないのだ。
 つまり,ワルドの手元にあるデータにおいて,被弾頻度の高い部位は「被弾しても帰還可能な」部位であることになる。
 そこは被弾してもまぁまぁ大丈夫(そんな軽いものではないと思うが),というのがこの被弾頻度の高い部位なのだとワルドは考えたのだ。
 逆に。
 致命的な部位に被弾した戦闘機は帰還することができないから,「被弾したらダメな部位」に被弾した戦闘機のデータは入手不能である。
 だから,ワルドは,もっとも被弾頻度の低い部位をこそ(そこに被弾した戦闘機が帰還していない,との推論から)補強すべきだ,と結論づけたのである。
 もちろん,帰還できなかった戦闘機のデータは入手不能であるから,ワルドが補強を主張した部位に被弾したことで本当に戦闘機が帰還できなくなったのかどうかは定かではない。
 しかしそれでも,これは,データを読み取る際に気をつけたいことだなぁと思う。
 そういう話はここではなく統計の授業内にやれよ,って話ですけど。

中学の授業を

 あまり詳しくは書けないが,昨日はとある中高一貫校に,とある用件でお邪魔していた。
 そこで,久しぶりに中学生さん達の授業を拝見させていただく機会があった。
 たまたま,英国数の,いわゆる主要3教科を拝見することになった。
 国語は,あの懐かしい,蝶の標本がつぶれてしまう話である。
 数学は一次関数,英語はニュージーランド・トリップ,入国編。
 Show me your passport please.
 のフレーズに,浅野温子の顔を思い出したり(世代限定),
 Sightseeing.
 のフレーズ(?)に,こういう場合には「齋藤寝具店です」と答えると「十日間の観光」だと伝わる,という話を思い出したり(オヤジ限定)。
 ともあれ,いずれの授業もすごく工夫されていることが伝わる素敵な授業であった。
 しかも,本当に生徒さんとの「やり取り」が重視されており,ライブ感にあふれていた(もちろんライブなのだが)。
 ということで,こちらにも非常に参考と励みになった次第である。
 久しぶりにブログらしい...って話ですけど。
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