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川上正浩ブログ

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甜甜の圈と書くらしい

 まずは,本日のブログについても,クレームでないことを先に述べておく。
 言語理解の話として聞いていただきたい。

 とあるところで,とある「ドーナツ」を買った。
 大袋の菓子パン的なノリの商品である。
 家に帰って,パッケージを見ると,

 「北海道産小麦使用」

 の文字が。
 特にそれにこだわって購入したわけではないので(というか,そもそも気づいていなかった),へぇ,という程度の感想であった。
 しかし,である。
 その下に1行書かれた「詳細」?を見て,ちょっと驚愕したのである。
 曰く,

「北海道産小麦10%(小麦粉に占める割合)」

 とある。
 え,他の小麦粉も入ってるの???

 川上としては「北海道産小麦使用」を見た段階で,「小麦粉は北海道産なんだ」と思ったのである。
 確かに,小麦粉の10%という量ではあっても,北海道産小麦を「使用」していることは間違いない。
 しかし,である。
 たぶん多くの人が,「北海道産小麦使用」のラベルを見た際に,「北海道産小麦100%」をイメージするのではないだろうか。
 なぜ,こんな感じになるのか,というのがちょっと気になるのである。
 川上なりに検討してみた結果,ドーナツが小麦粉を含めて,複数の材料からできている,ということが自明だからではないかという仮説に行き着いた。
 つまり,そもそも,ドーナツは,あまり詳しくないけれど,小麦粉とか,牛乳とか,卵とかの材料からできているのではないかと推察される。
 その中で,「北海道産小麦使用」の文字は,「牛乳とか,卵とかは違うけれど,小麦粉は北海道産である」というニュアンスを伝えてしまうのではないか。
 そしてそのことは,言い換えれば,小麦粉については,すべてが北海道産であるということをも醸し出してしまいそうである。
 さらに言うならば,ドーナツがこうしたミクスチュアである以上は,「北海道産小麦粉100%」という表記には,違和感が出てしまう。
 したがって,こうした表記を避けて,敢えて「北海道産小麦使用」という表記しかできなかったのではなかろうか,というところまで,慮ってしまうのである。
 敷衍して考えると,たとえば,「ドイツ産ホップ使用」のビールとか,「国産鰻使用」の鰻丼とか,「A5ランク黒毛和牛使用」のビーフカレーとか,そういった表記が仮にあったとして,それを人がどのように認知するのか,は気になるところである。
 さらに考えれば,「無農薬野菜使用」と表記する野菜カレーが,それで良いのか,というような問題もあるように思えてくる。
 というわけで,これ,やっぱり言語理解の話なのだと思うのである。
 難しいなぁ。
 「使用」がこんなに難しいとは,って話ですけど。

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