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川上正浩ブログ

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感想から考える(4)

 とある授業で,学生さんからこういう感想を頂いた。

 『 大学は,自分がどう考えるのかを育てる場所と聞いて,だからどの授業でもレポートあって,必死に考えているんだなと納得しました。
 高校では覚えることしかしてなかったから,レポートを書くのにすごく時間がかかるし,あまり大した内容を書けないから,どうしたらいいのか毎日悩んでいます。 』

 この学生さんは1年生さんで,このコロナ禍のせいで,大学生としての生活がスムーズにスタートできていないこともあり(もちろんすべての原因がそれだとは言わないが),考えるということに対しても,やはり不安があるのだと考えたので,以下のように,コメントした。
 というか,この回の授業は,いろいろあって,考えるということについて考えてくれたコメントが多くの学生さんから寄せられたので,川上の方でもそうしたコメントをしたのだが,まぁ,とりあえず引用してみよう。

 『ちょっとずつ,考えるコツがわかってきてもらえたら良いのかなって思います。
 他の人の「考える」プロセスを追っかけてみるのは割と良いトレーニングになりますよね。
 そういう意味では,大学の先生たちが,わりとよく「本を読みなさい」っていうのはそれなんだと思いますよ。
 本に書かれている知識を身につけるというよりも,本の中で展開される,著者の考え方のルートを追っかけることによって,考え方の見本っていうのかな,それを身につけて欲しいってことです。
 一方で,『 先生は考えることが大切だとよく言っておられますが,私は考えるということが苦手です。というのも,自分で考えて答えを出しなさいと言われても間違うことが怖いからです。このような場合,どうしたらいいですか? 』というコメントも頂いています。
 慣れないから,当然そうですよね。
 自動車の運転,とかみんなまだ運転免許をもっていないかもしれないから,場合によっては自転車の運転,とかに例えてみたらいいかもしれませんね。
 あるいはスキーとか。
 川上はスキーは全然滑れません。
 びっくりするくらい運動神経が鈍いので。
 こういうのってさ,慣れないと危なくて,怖いですよね。
 スキーだと転ぶし,自動車も事故を起こしたりしたらシャレになりませんよね。
 だけど,練習して,慣れてきて,上手になってきたら,それ自体を楽しむことができるようになると思います。
 川上,できないから余計そう思うのかもしれないけれど,スキーとかうまく滑れたらものすごく楽しそうですよね。
 自動車も,そんなに川上は運転が上手だとは思わないですけど( だから小さい車をいつも選んでしまいます ),運転は結構好きです。
 自分の思う通りに走れたり曲がれたりしたらすごく気持ちがいい。
 「 考える 」とかも,さっきから言ってる通り,頭の運動なので,うまくできるようになったら絶対楽しくなります。
 便利にもなるしね。
 だから,間違える,とか不安があるのは当然だけど,練習あるのみです。頑張りましょう!』

 まぁ,別に川上が運動音痴であることをカミングアウトする必要があるかどうかは別にして,こういうことなのだよな,と思うのである。
 フロイトの快楽原則や,スキナーのオペランと条件付けを持ち出すまでもなく,人間は快適なことを求める生き物である。
 そして,考えること,なんていうのは,根源的に快適なことなのだと思うのである。
 こうした感じの,なんていうのか,学びの姿勢というか体制というかについては,やっぱり対面で話す方が調整しやすいなぁと思いながら,なんとかこうして遠隔の資料でやれないものかと思っているのである。
 どんどん報告される感染者数が増えてきている昨今であるが,健常な大学生活を我々も学生さんと共に遅れる日を切に待っている。
 なんだか大学教員っぽいのでは?って話ですけど。

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