ペンギンのイラスト ねずみのイラスト

川上正浩ブログ

TOP > 先生blog > 川上正浩ブログ > 日々雑記 > 然自から考える

然自から考える

 最近のエレベータは,乗っている間の時間を過ごすために,小さなモニタに豆知識などを映してくれることが多い。
 本学の研究室に上がるためのエレベータにも,そうした機能が搭載されており,ちょっとした知識などを身につける機会となっている。
 最近は,ちょっとしたクイズなどが出題されるのであるが,四字熟語に関するクイズや,難読漢字に関するクイズが定番となっている。
 先日のこと,穴埋め式に四字熟語を完成させるクイズが出題されていた。
 曰く,


「○然自○」


 漢字研究者としては,この勝負,受けて立つしかない,と取り組んだのであるが,腐っても,漢字研究者,あっと言う間に「泰然自若」の解答にたどり着いたのである。
 だが,しかし。
 数秒後に画面に呈示された「正解」は,

「茫然自失」

 であった。
 いや,まさに茫然自失である。
 この話のポイントは何かと言うと,川上が「茫然自失」も知っていた,ということである(負け惜しみ的な意味ではなく)。
 前回のブログ,「知的な人は...」で書いたばかりであるが,成長志向(とは言わないかもしれないが)が足らなかったなぁと反省したわけである。
 泰然自若ももちろん解の一つであるとは思うが,そこに達した段階で,自分が探索をやめてしまったことを悔しいなと思うわけである。
 泰然自若,というような場合ではなかったのだ。
 繰り返すが,川上は茫然自失という四字熟語も知っていたわけであるから,探索を続けていれば,こちらの解にも思い至った可能性はあっただろう。
 そういうことを思うと,自分の慢心を反省するのだ。
 そして,それはそれとして。
 言語心理学者として気になったのは,

 果たして「○然自○」という手がかりから,茫然自失を思いつく人と泰然自若を思いつく人は,どちらが多いのか,

 ということである。
 頻度によるのかなぁ。
 検索のスタイルによるのかなぁ。
 などと考えると,また研究の話になってしまいそうである(それはそれで良いことなのだろうけど)。
 ということで,誰か,一緒にこういうデータベース作りません?って話ですけど。

コメントを投稿

(ご投稿いただいたコメントが投稿されるまでに、
ブログオーナーの承認が必要です。しばらくお待ちください。)


画像の中に見える文字を入力してください。

カレンダー

カテゴリ