ペンギンのイラスト ねずみのイラスト

川上正浩ブログ

TOP > 先生blog > 川上正浩ブログ > 日々雑記 > 甘栗を剥いてくれる(2)

甘栗を剥いてくれる(2)

 先回のブログ(「甘栗を剥いてくれる」)について,またまた蛇足的補足をしておきたくなったのでしておく(なんだか「女もしてみむとてするなり」みたいな言い回しだが)。
 具体については端折るので,先回のブログをご覧いただきたいが,この話の何が面白いかというと,「どうして」の解釈にディスコミュニケーションが発生している(と川上には思われた)ことである。
 レポータの女性の

「どうしてこんなに早く,栗が剥けるんですか?」

の「どうして」は,おそらく,どのようにして,つまり「how」に近い問いとしての「どうして」であったのだと推測する。
 しかしながら工場長(仮)は,これをモティベーションの問題と捉えて,つまり,むしろ「why」の問いと捉えて返答した,というポイントである。
 もちろん,そのwhyの答えが世知辛いことも割と面白いのであるが,言語心理学者としては,やはり,こういうディスコミュニケーションは大好物なのである。
 実は来年度から,本学でスタートする「笑い」に関する授業(の一部)を担当することになったのだが,「面白い」というのはどういうことなのかという問いに迫ることは,実に面白いことであると改めて感じている。
 こうしたディスコミュニケーションは,本来的にはコミュニケーションの障害に当たるわけで,コミュニケーションの効率を考えれば排除すべきものであるのかもしれないが,こうした「はずし」は,面白さに繋がる大きな要素であると思う。
 枝雀師匠によるところの「離れ」である。
 それこそ甘栗の話からは随分「離れ」てしまったが,こうした「面白さ」の話はまた当ブログでも展開していきたいと思う。
 いや,それってそもそもブログの話題なのか,って話ですけど。

コメントを投稿

(ご投稿いただいたコメントが投稿されるまでに、
ブログオーナーの承認が必要です。しばらくお待ちください。)


画像の中に見える文字を入力してください。

カレンダー

カテゴリ