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川上正浩ブログ

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比較をしてみる

 先日のとある授業で,以下のような話をした。
 比較文化心理学的な研究によると,日本人と欧米人との違いは「自分のどの面を改善したいと思うか」である,という話である。
 具体的にいうと,欧米人が自分の得意な面を伸ばすように努力するのに対し,日本人は自分が不得意な面の改善を目指す,というのである。
 もちろんこうした「文化論」的な話は,すべての人に当てはまるものではないが,そう言われてみれば肯ける話ではある。
 実験場面では,カナダ人と日本人を比較した研究で,自発的に課題に取り組むことができる時間に,カナダ人は成功した課題に取り組みやすいが,日本人は失敗した課題に取り組みやすいことが報告されている。
 この話の(川上的に)面白いところは,この,欧米人のやりかたは人を個性化に導くのに対し,日本人のやりかたは人の平均化につながる,というところにある。
 さらには,これが,「日本人が中庸を重んじ,他の人と同じであることに価値を置く」ことに通じる,とのことに。
 こういうパースペクティブを含んだ議論は実に楽しいと思う。
 もちろん,それが真実かどうかというのはあるし,場合によっては,「風が吹いたら桶屋が儲かる」ような話になる可能性もある(ついでに言うと「桶屋がボーカル」というネタも思い出したのであるが,知っている人があまりに少なそうなので割愛する。川上はすごい好きなのだが)。
 ただ,なんというか夢がある,というか,論理が翼になる,という感じがするのが好きなのだ。
 楽しいなぁ。
 ということで,こうした話に興味を持たれた方は,ぜひ本学の「モティベーションの心理学」を受講していただきたい。
 結局授業の宣伝なの?って話ですけど。

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