携帯電話を開くと,画面の上の方に新着ニュースが,一行分,流れるように表示されるようになっている。
この機能のおかげで,いろいろなニュースを割と早く知ることができるようになったので,これはこれで便利な機能である。
まぁ,何回かに一回は,まったくニュースではない「今日のトピック」的な読み物の案内が表示されるのだが,これはこれで“現代”の“話題”を追っかけるのに役立つのかもしれない。
さて,今日は(例によってリアルタイムではない),携帯を開いたところで,以下の文字が流れているのが見えた。
「夏目前!…」
皆さん,きちんと読めただろうか?
本学心理学部に“夏目先生”がいらっしゃることもあって,“夏目”という文字列は比較的ファミリアリティの高い文字列である。
そのためか,最初は「夏目/前」と区切って読んでしまい,意味が取れなくて幻惑された(言い過ぎか)。
いわゆるセグメンテイションのエラーである。
以前聴いた話だが,とある学生さんは「人気絶好調!」と書かれていたのを「人・気絶・好調!」と読んでしまったとのことである。
これも同じようなセグメンテイションのエラーではある。
さらに言えば,「大人気」を「だいにんき」と読むのか「おとなげ」と読むのかの違いもセグメンテイションの問題である。
この辺りから専門の単語認知の話に持っていくと,結局最初に書いたようにファミリアリティとそれから文脈とがセグメンテイションの“単位”を決めることは少なくない。
「夏目前!…」の例で言えば,文脈自体は非常に“緩い”と考えられるから,ここでは“夏目”と“目前”のファミリアリティの綱引きであると考えられるのではないだろうか。
もちろん言語の線条性,つまり,基本的には並列することは不可能で,1つの線としてしか表現できない,ということも,その背後にはあるだろうが。
ということで,なんとか学術的(?)なところに着地したところで,今日のところはこれ以上展開しない。
ま,要は単なる読み間違い,って話ですけど。