一応読者が面倒くさくないように,それぞれオチにつながる前半部分も再掲する。
類題である浦島太郎の話は,
竜宮城で楽しい時を過ごした浦島太郎,そろそろお暇をしなければ,と,再び亀の背に乗って村へ帰ることに。
ところが,亀,どうやら道に迷ってしまったらしい(この場合に“道に迷う”という表現が妥当かどうかは置いておいていただきたい)。
なんせ目印の少ない海のこと,途方に暮れる浦島太郎と亀。
そこにやってきたのが,ダイオウイカも真っ青という感じの(例えになっていないかもしれないが)巨大なタコ。
海のことを知り尽くしているかのようなその巨大なタコに道を示してもらい,浦島太郎と亀は無事に村に帰り着いた。
浦島太郎,そこで一言,
「これがホントの,大タコに教えられ。」
で,本題の薬の話は,
「おかあさん,目が痛いよぅ」
「あらあら,前に目医者さんでもらった薬があったわね。あぁ,これこれ。」
見つかったのは小さな容器に入った液状の薬。
しかし,随分と前にもらった薬なので,おかあさん,使用法を忘れてしまっている。
「これって目薬だったかしら,それとも飲み薬だったかしら…」
思い出せないので,とりあえず子どもが舐めてみることに。
舐めて薬の“味見”をした子ども,顔をしかめて一言。
「苦いから目薬。」
まぁ,わからない人には全然わからないかも知れないが,いずれもいわゆる地口である(ここではこれ以上解説しない)。
なんでこんなことを突然書いているのかと思われるかも知れないが,自分なりに推測するに,おそらく先日英米文学科の学生さん達(とプロの落語家さん)の「英語落語発表会」を聴きに行ったことが原因であろうと思われる。
そこでは,地口オチの話を“直訳”しても全然おもしろくない,という話がマクラに使われていた。
具体的に言うと(実はうろ覚えだが),
“Hey, a pigeon dropped something!”
“Is that so?”
では全然おもしろくないわけである。
もちろんこれは,
「ハトが何か落としてったよ」
「ふ〜ん」
という小話を訳したものであるわけで,それがわかると,それはそれでまたおもしろいということになるわけである(「パンダが何食べてんだ?」「パンだ」を中国語に訳しているのになぜだかおもしろいのと同じ理屈である。って,やや遠い上に,一定の世代の限られた人にしかわからない例え話で恐縮だが)。
ともあれ,この辺りの話は,以前のブログ(「対訳を考える」)で展開した内容と少しは通じる話なのではないかと思う。
意味(この場合は,「何がどうしておもしろいのか」)を汲み取った上で訳さないと,本当の意味で訳したことにならない,ということである。
そして,敢えてこのタブーを犯すことで,それを“ネタ”にしたのが“王様”である。
とは言っても,さすがに王様(固有名詞)を知らない人は多いと思うので,この話はまた今度展開したいと思う。
連載か,って話ですけど。
コメント (2)
きゃ~っ!!!
2つとも,全くお答えが違いました(>_
お恥ずかしい…(+_+)
しかも,正しいお答えの意味が理解できません…m(__)m
アウトぉ~~~!!!
川上先生のことが好きな死神より
投稿者: 死神 | 2010年2月25日 23:02
日時: 2010年2月25日 23:02
『苦いから目薬』
なるほど!!
分かりました(笑)
川上先生のことが嫌いな生神より
投稿者: 生神 | 2010年3月 9日 12:11
日時: 2010年3月 9日 12:11