先日のことであるが,日本心理学会および日本教育心理学会の大会発表用ポスターを奥田先生,坂田先生と作成した。
本来は佐久田先生をも含めた4名の共同研究であるが,今回は諸般の事情により,3名での作業であった(まったく関係ないが以前に見たネタで『ショパンの事情により,本日の演奏会は中止にいたします』というのが結構気に入っている)。
共同研究の内容は,大きく言えば,学外オリエンテーションに関わるものであるが,最近の我々の関心は,学外オリエンテーションに留まらず,初動教育全般に,そして大学生活の充実度あるいは充実感を見据えたものになっている。
もちろん,学外オリエンテーション自体は初動教育の一環であり,大学生活の充実を図るためのものである。
本学の学生の皆さんには,いろんな機会にこうしたデータの収集(いわゆるアンケート調査)をさせてもらっており,「同じようなことを何回も尋ねられる…」というご不満をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないが,特に今回の,日本教育心理学会での発表のような,縦断データ・横断データに渡る分析は,きわめて有効であると考えられるので,曲げてご協力いただきたいと思う。
ここで,言わずもがなではあるが,縦断データと横断データとの違いについて説明しておこう。
たとえば大学2年生と大学4年生とを比較する研究を行うとしよう。たとえば,2年生における大学生活充実度と4年生における大学生活充実度とを比較するような場合である。
この場合,どういう方法が思いつくだろうか。
当たり前であるが,大学2年生と大学4年生とを対象にデータを収集し,これを比較すれば良い。
もう少し細かく言うとすれば,「今の大学2年生」と「今の大学4年生」とを対象にデータを収集し,これを比較するわけである。
実はこうしたデータ収集の仕方によるデータを横断データというのだ。
ある時点で時間を固定して,データを収集することになる。
一方,縦断データと言われるデータを集めるには,このようにする。
今,大学2年生のデータを収集し,彼らが大学4年生になった時(つまりは2年後,ということである),同じ彼らから(大学4年生としての)データを収集する。
つまり,大学2年生のデータと大学4年生のデータを比較するのに,“同じデータ提供者”のデータを比較することになるのが縦断的データであるのだ。
先の言い方で言うと,対象者を固定して,データを収集することになる。
たとえば卒業研究で縦断データを扱うというのはたいがいに困難であるというのはわかるだろう。
自分が大学3年生の時に一回目のデータ収集を行ったとしても,せいぜい一年分の変化しか追っかけることができない。
もちろん,縦断データ,横断データにはそれぞれの長所短所があるが,その辺りは自習の課題として,ここではこれ以上展開しない。
ともあれ。
今回のポスター作成作業については,それぞれがパソコンを使っての,分担(共同)作業であった。
最近,こうした共同研究の共同作業が多いのだが,今回は,サーバ上の共有フォルダがきわめて有効に使われた。
先日のブログで少し書いたが,こういうアクセシビリティの高さは,ポジティブである。
もちろんこれも,機密保持という観点から言えば,ファイルへのアクセシビリティの高さが,直接セキュリティの低さ,情報漏洩リスクの高さだとする考え方もあるわけで,なかなかに一筋縄ではいかないのであるが。
いずれにしてもそれぞれのパソコンから共有フォルダに過渡的ファイルをアップしてこれを共有する,というやり方ができるのは,こうした情報機器(とくくれるのかどうかあまり自信がないが)の発達によるところが大きい。
というような話を書こうと思ったのであるが,なんだか気がつくと「心理学研究法」の講義みたいになってしまった。
なんでだろう。
そう,確かに半分くらいは確信犯(それを“確信”と定義するのか!?)って話ですけど。
コメント (2)
ポスターお疲れ様です!
縦断・横断の話は検定試験でも出ましたよ><
研究法もいろいろあるので勉強しなきゃいけませんね・・・
投稿者: shinoboo | 2008年9月16日 09:57
日時: 2008年9月16日 09:57
検定試験でも出ましたよ><,ということは
当然,解けたんですよね☆
川ゼミの,名にかけて。
投稿者: 川上 | 2008年9月16日 23:22
日時: 2008年9月16日 23:22